何だかいまいちパッとしない世界タイトルマッチでしたね。
WBA世界フライ級王者の井岡一翔選手が、タイの同級2位のノクノイ・
シットプラサート選手に判定勝ちで5度目の防衛を達成しましたが、
正直言って、少しがっかりしちゃうような試合内容でした。
確かにポイントでは相手を圧倒してはいるんだけど、
見ていてあまりワクワクしないんですよね。
井岡一翔選手は、ジャブにとても定評があり、正確なジャブを中心に
ボディを織り交ぜ、上下のコンビネーションで有効打を奪う
ボクシングタイルを得意としています。
ところが、今回のノクノイ・シットプラサート選手との試合では、
ディフェンスをかなり重視しているようでした。
そのせいもあってか、負けないボクシングをしているように見えて、
それが、面白みに欠ける試合に見えたのかもしれません。
それに、気になったのが、ノクノイ・シットプラサート選手です。
彼は、今まで世界戦の経験が一度もなく、
明らかに、井岡一翔選手の方が格上です。
実際、試合内容は、圧倒的に井岡一翔選手が押していました。
なのに、ノクノイ・シットプラサート選手から
一度もダウンを奪うことができなかったんです。
ノクノイ・シットプラサート選手には悪いですが、
この程度の相手に攻めきれないようでは、
今後の統一戦で強い相手と試合をした時がとても心配です。
まあプロだからいくら良い試合をしても負けたら意味がないし、
どんな悪い内容でも勝ち続けることが最重要なのはわかります。
ですが、このままでは、今後の井岡一翔選手が心配ですし、
やっぱりボクシングファンとしては、
もう少し派手なKOシーンが見たいのも事実。
ディフェンス重視で有効打でポイントを重ねる危なげない試合も良いですが、
今後は、もっとインパクトのある試合を期待したいところです。
あと、井岡一翔選手が、もう一つ上にレベルアップするために、
次戦からは、強い相手を対戦相手に選ぶことを望みます。