どちらが勝っても夏の甲子園初優勝となる花咲徳栄高校と広陵高校の決勝戦。
強打を誇る両校の一戦は、埼玉県代表の花咲徳栄高校が、
広陵高校に10点差をつける圧勝劇で、全国3839校の頂点に立ちました!
花咲徳栄高校の優勝は、埼玉県勢初優勝という快挙だそうです。
前評判では、中村奨成率いる広陵高校が有利との声が多かったのですが、
個人的には、花咲徳栄高校が有利ではないかと考えていました。
と言うのも、両校とも強力な打線を誇りますが、
実は、両校には明らかな戦力差があったからです。
それは、投手力が圧倒的に花咲徳栄高校の方が高かったことです。
準優勝に敗れた広陵高校は、今大会準決勝までの防御率は4点台でしたが、
優勝した花咲徳栄高校の防御率は、わずか1点台だったんです。
このように、両校の投手陣の防御率は4倍もの差があり、
実際の試合でも、14-4と4倍近い得点差になりました。
やはり野球はバッテリーを中心とする守備力が高い方が有利です。
もちろん、得点を取らないと勝つことはありませんが、
逆に考えれば、得点を取られなければ負ける確率は低くなります。
花咲徳栄高校は、綱脇慧と清水達也の2人がともに防御率1点台。
2人とも制球力が抜群によかったので四球も少なかったし、
継投で2番手に登板した清水は、今大会最速の球を投げます。
一方、広陵高校は、どうしても投手陣がある程度失点してしまうので、
準決勝までは、中村奨成を中心とする打力でカバーしてきましたが、
決勝戦では、花咲徳栄高校の2人に見事に抑え込まれた感じです。
来年2018年は、節目となる第100回記念大会となります。
今年頂点に立った花咲徳栄が再び全国の頂点に立って連覇を果たすのか。
それとも、決勝で敗れた広陵高校をはじめとする他の高校が、
リベンジを果たして新たな王者に輝くのか。
今から来年の夏の高校野球がとても楽しですね。