大迫傑がデビュー戦のボストン・マラソンでいきなり3位!

ようやく世界と渡り合えるマラソン選手が現れたかもしれません。

第121回ボストン・マラソンに出場した日本の大迫傑選手が、

マラソンデビュー戦で世界の強豪相手にいきなり3位に入りました!

日本人で3位以内に入ったのが、30年前にこの大会を優勝した

あの瀬古利彦選手以来だと言うから大きな価値があります。

近年の日本男子マラソンの不甲斐なさを考えると、

今回の大迫傑選手の走りは、一筋の希望になるかもしれません。

ボストン・マラソンは、結構きついコース条件で有名な大会で、

かつ目標となるペースメーカーもいません。

さらに、周りの出場選手は、2時間3分台を持つケニアのムタイ選手、

リオ五輪銅メダリストのアメリカのラップ選手、

2時間6分台を持つケニアのキルイ選手など世界の強豪揃いです。

そんな中、果敢に日本から参戦してきた大迫傑は、

私の予想を覆す素晴らしい走りを見せてくれました。

今回の大迫傑選手の初マラソン3位の快走の要因は、

おそらく、一定のリズムで走り続けたことにあると思います。

ボストン・マラソンやロンドン・マラソンなどの

世界の強豪が集まる大きな大会は、ペースの上げ下げが激しく、

そのペースについて行けずに脱落する選手が多くいます。

しかし、大迫傑選手は、とても落ち着いていました。

自分には、まだ激しいペースの上げ下げには、

ついて行けないと判断したんでしょう。

頭を切り替えて、一定のペースを刻んでいったんです。

32キロ過ぎに先頭と離されても惑わされることなく、

我慢をして自分のペースを貫きました。

この彼の判断が功を奏して、余力が残っていた大迫傑選手は、

終盤にペースを上げることができ、3位でゴールできたというわけです。

もし、トップ選手たちの揺さぶりに無理してついて行っていたら、

3位でゴールすることなく、大きく順位を落としていたでしょう。

今の日本人選手には、今回のボストン・マラソンで見せた

大迫傑選手のような走りが向いているのかもしれません。

行けるところまでついて行くチャレンジ精神も良いですが、

大きな大会になるほど、こうした冷静な判断が必要だと思います。

大迫傑選手のマラソン人生は、まだ始まったばかりですが、

彼には、マラソンのセンスを大いに感じます。

長いトンネルに入ってなかなか抜け出せないでいる

低迷中の日本男子マラソンの救世主になるかもしれません。

今後も大迫傑選手の走りには注目していきたいですね。